こんにちは、ユーキです。
日本100名城に登録されている姫路城の基本情報をまとめました。
基本情報を押さえて、充実した訪問にしましょう。
基本情報
押さえておきたい基本情報をコンパクトにまとめました。
初代城主(最初に建てた人)
赤松則村(あかまつのりむら)
来歴
1333年(元弘3年)に、赤松則村が姫山に築いた砦が前身とされています。
1467年(応仁元年)、応仁の乱で赤松氏を再興させた赤松政則(あかまつまさのり)が、姫路城の本丸・鶴見丸・亀居丸を築きました。
1545年(天文14年)、黒田官兵衛の祖父となる黒田重隆が城代となります。黒田重隆と、息子の黒田職隆(くろだもとたか)によって、城郭と呼べるほどにまで拡張整備されました。
1580年(天正8年)、豊臣秀吉が姫路城を西国攻めの拠点とし、姫路城と呼ばれるようになります。この時代に、城郭は石垣で囲われ、三層の天守も築かれました。
1600年(慶長5年)、関ヶ原の戦いのあと、姫路城には池田輝政が入城します。池田輝政は姫路城の改修に着手し、1609年(慶長14年)に五層の大天守を完成させました。これが、現在に残る姫路城です。
1617年(元和3年)には、本多忠政が城主となります。本多忠政によって三の丸、西の丸が増築されました。
1873年(明治6年)、多くの日本の城は取り壊しを命じれましたが、姫路城は全国56の存城の1つに加えられ、廃城とはなりませんでした。
現代にいたるまで、数回の大規模な修復が行われ、今に至ります。
見どころ
姫路城の見どころをまとめました。見たいところを事前にピックアップしておき、時間を有効に活用してください。
国宝・重要文化財・史跡・世界遺産
姫路城は多くの建物が国宝・重要文化財に指定されています。
国宝・重要文化財
姫路城として、国宝指定されているのは以下の8棟です。
- 姫路城イ、ロ、ハ、ニの渡櫓
- 姫路城乾小天守
- 姫路城大天守
- 姫路城西小天守
- 姫路城東小天守
そのほか、諸櫓、門、土塀など82棟が重要文化財に指定されています。
史跡
史跡は遺跡のなかでも重要なもので、文化財保護法に基づいて指定されます。
姫路城跡は、「近世における城郭の形態を伝える遺跡として稀有のものであり、その価値は極めて高い」と評価され、特別史跡に指定をされています。
世界遺産
姫路城は世界文化遺産にも指定をされています。
指定されてのは1993年で、奈良の法隆寺とならび、日本初の世界文化遺産となりました。
評価されたのは、以下の点になります。
- その美的完成度が我が国の木造建築の最高の位置にあり、世界的にも他に類のない優れたものであること。
- 17世紀初頭の城郭建築の最盛期に、天守群を中心に、櫓、門、土塀等の建造物や石垣、堀などの土木建築物が良好に保存され、防御に工夫した日本独自の城郭の構造を最もよく示した城であること。
天守閣
まずは、なんといっても天守閣でしょう。
現存12天守の中でも最大規模を誇る大天守は圧巻です。
大天守は5重6階+地下1階で、西、乾、東の小天守を2渡櫓で結んでいる「連立式天守」となります。それぞれの天守が入母屋造りの建物を基部とする望楼型で、後期望楼型に分類されることもあります。
壁全体が白漆喰総塗籠造(しろしっくいそうぬりごめづくり)という工法で造られており、飛び立つ白い鷺の姿に似ていることから、「白鷺城(しらさぎじょう)」とも呼ばれます。
遠くから眺めても、近くから眺めてもその美しさに魅了されます。
西の丸
西の丸には、徳川家康の孫の千姫のためにつくられた化粧櫓と、千姫に仕えた侍女たちが居た場所を西の丸長局があります。
ここの庭からだと、大天守をきれいに見ることができます。
姫路城の全景を取るには良い場所です。ぜひとも、ここにも足を運んでほしい場所です。
武具掛け
天守内には鉄砲や弓、槍などを掛けておく武具掛けがあります。
大天守内の2階には、大規模な武具掛けが展示されており、武器倉庫としても役割があったことが知ることができます。
壁一面の武具掛けは圧巻です。ぜひ、当時の様子を想像して、見学してみください。
長壁(刑部)神社(おさかべじんじゃ)
大天守最上階には、神社があり、姫山の地主神を祀ったものと言われています。
大天守最上階に祭られるようになったのは、「おさかべ姫」という妖怪が天守に棲んでいるという伝説が源流となり、池田輝政の病がきっかけとする話があるようですが、どこまでが真実かは不明です。
「刑部大神」は火災・災害等にご霊験あらたかで、江戸時代の火災や、太平洋戦争の空襲時でも奇跡的に炎上を免れています。
大天守6階まで行った際には、旅の安全を祈願したいものです。
お菊井戸
『播州皿屋敷(ばんしゅうさらやしき)』に出てくるお菊が責め殺されて投げ込まれたといわれる井戸です。
江戸時代後期に書かれたと見られる『播州皿屋敷実録』に記載されているものの、実際にそういった事件がおこったというわけではないようです。
ストーリーは、管理していた皿の1枚を隠され、因縁をつけられて殺されたお菊が、「1枚、2枚・・・」と夜な夜な井戸のそばで数えるという怪談話です。
江戸を舞台とした怪談『番町皿屋敷(ばんちょうさらやしき)』にも類似した話があり、全国各地に皿屋敷はあるようです。
見学時間の目安
普通に見てまわるだけでも、通常は約1時間30分~2時間かかります。
混雑状況によっては、さらに時間がかかることも予想されます。
混雑状況や混雑予想は、以下のサイトで確認することができます。
https://www.himejicastle.jp/
まとめ
姫路城の基本情報をまとめました。
- 姫路城の前身は赤松則村が造った
- 黒田重隆、黒田職隆親子と、池田輝政によって現在に残る姿となる
- 国宝が8棟、重要文化財が82棟指定されているほか、特別史跡、世界文化遺産にも指定されている
- 見どころは天守、西の丸など
- 所要時間は見てまわるだけでも、1時間半~2時間かかる
訪問の参考になれば、幸いです。